週刊ユキコさん

40歳。4児の母。果樹農家の嫁。 末っ子(年長)を除く上3人が不登校。 夫と2人、それぞれ自分探し中。

暗黒の時代。〔後編〕

再び大人になったY子。

 

 

女性が問いかける。

 

『いま、大人な感じしてる??』

 

 

『、、、、、、、、、、、、、、!?

 

 

してない、、、、、、!!』

 

 

なんということだろう、大人のY子は自分が『大人』なのだという感覚を持ち合わせていなかった。

衝撃的だ。

 

例えていうなら『対岸』

 

これまで『世間』や『大人』を自分とは全く逆の立場や場所として認識してきたことを知り愕然とした。

 

 

敵に思えるのも当然だ。

 

 

『あなたも世間の一部なんです。』

 

そう言われ、

納得しすぎるくらい、

またバチッ!と型にはまり込むようなイメージが浮かぶくらい腑に落ちた。

 

 

『世間』はこう言った。

 

『あなたがいろいろ言っていても私はここにいるまま変わらないから、自分で切り開いていきなさい。』

 

『あなたが声に出して言うことで、同じように嫌と言えないでいるまわりの人も言いやすくなるのよ。』

 

 

Y子はわかった。

 

嫌なものを嫌と言うのがいけないのではなく、

 

『嫌』だと言うことがいけないと思えてしまうこと、

言っても仕方ないと思い諦めてしまうことが問題なのだと。

 

『嫌なものは嫌と言っていい』

 

そんなことは、とっくにわかって実践もしてきたはずだったが『肚でわかった』そんな感覚だった。

 

 

そして今、前まで同じだった価値観の人たちと必死に手を繋ぎ続けようとして苦しかったがそうではなく、

 

視線を上げて見渡せば同じように新しい価値観を持つ人たちがポツリポツリといることに気づくから、これからはその人たちと手を取り合って行くんだということを教えてもらった。

 

 

自分も世間の一部。

新しい価値観を広めていく1人なのだ。

 

 

黙り続けた中学生のY子と、今学校に行かない選択をしているY子の子どもたち、そして同じような立場で嫌なことを口にしてはいけないと思っている人たちのために、

 

『まず自分が声に出していく人になろう』

 

『大人の自分として、考えや思いを口にする人になろう』

 

そんなふうに心に決めるY子だった。