読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

週刊ユキコさん

40歳。4児の母。果樹農家の嫁。 末っ子(年長)を除く上3人が不登校。 夫と2人、それぞれ自分探し中。

ユキコ40歳の大冒険 その2

出発の朝、夫と子どもたちが駅まで送ってくれた。

子どもたちにとっても、出産の入院期間以外で母と3日間も離れるのは初めてのことだ。


『行ってきます』と家族に背を向け溢れそうになる涙をこらえるのが必死だった。


田舎の駅なので、乗り間違えるほど電車はない。時間通りに指定席に乗り込み一安心。


夫は初めての旅がスムーズであるように、少し遠回りにはなるが乗り換えが一度で済むように切符を手配してくれてあった。


次は東京駅で新幹線に乗り換えれば、目的地の長岡駅まで連れて行ってくれる。

乗り換えさえできれば大丈夫。


電車の中で眠ったのか、緊張で眠れなかったのか今となっては思い出せない。


東京が近づくと、電車が予定より遅れているというアナウンスが入った。

少しくらい大丈夫だろう。

余裕はあるはずだ。


しかし何度となく繰り返すアナウンスにだんだん不安が大きくなる。


夫にメッセージすると、新幹線乗り場はそんなに遠くないだろうとのことだが、夫も東京駅には詳しくなく残念ながら私をじゅうぶんに安心させる材料にはならなかった。


たまらず見ず知らずの隣の男性に声をかける。    これまた残念ながら彼も東京駅には詳しくなかった。


もうこうなったら降りて大急ぎで誰かに訪ねダッシュするしかない。

よりによってなんでこの電車がこんなに遅れるんだよ〜⁉︎


そんなことを思ってもはじまらない。

新幹線に乗り遅れるわけにはいかない。


夫もすぐに新幹線のホームの番号を調べ知らせてくれた。

運が良かったのか、なんとなく進んだ方向が正しく、誰にも尋ねることなくダッシュして新幹線の改札へ。


良かった!間に合いそうだ!

改札に切符を入れる。

切符が出てくるまでに少し時間がかかった気がしたが、とにかくホームに向かいダッシュした。


どうにか間に合った。

ヒヤヒヤしながらなんとお弁当まで買えた。


『あ〜、良かった〜〜!』

『大きな荷物も送っておいて良かった〜〜!』

心の中でガッツポーズはとらなかったが(笑)

私にとっては大きな達成感の中、自分が手に持っている切符を見てビックリ!!

『私のじゃない!』

『どうゆうこと?』

『なに?どうゆうこと!?』


その時の自分の姿を見てみたいものだ。


夫に電話をかけながら気がついた。

さっきの!

改札を通した切符が出てくるのが遅かったのは、次の人の切符を取ってしまったからだ!


私は東京駅までの切符で吸い込まれるから、取る必要はなかったのだ。


『どうしよう。この切符の人困ってる・・・。』

とりあえず新幹線に乗り出発。平日だし空いていて、楽しそうな家族連れの姿があったりで、無事新幹線に乗れた喜びが湧いてきた。


新幹線は中学校の修学旅行で初めて乗って以来だ。

速いと思ってたけど、やっぱり速かった。

しかもユラユラしてるじゃん!

スピードとユラユラでかなり怖かった。


さて、切符をどうしよう。

夫に相談したところ

『車掌さんを探して事情を説明しよう。やれることはやって、後は任せよう。』

とのことで車掌さんを探す旅へ。


                                                             つづく